マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


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 2月27日 悲しみの聖母の聖ガブリエル修道者

二月二七日
悲しみの聖母の聖ガブリエル修道者 (祝日)

 悲しみの聖母の聖ガブリエルは、一八三八年ウンブリアのアッシジに生まれた。
gabriel非常に若い頃スポレトの学校に通い、俗世に強く魅了された。しかし、神の恵みの召命があり御受難修道会に入会し、この世に対しては十字架に付けられて生き、神と親密に結ばれたので彼はすべての聖徳―特に謙遜と従順―の模範となった。さらに聖ガブリエルは悲しみの聖母を深く敬愛し、そのことが、聖性に至る理由となった。彼は一八六二年二月二七日、アブルッツィのイゾラ・グラン・サッソーで亡くなった。彼の墓の側には大きな聖堂、巡礼者や黙想者のための施設が建てられた。一九二六年、聖ガブリエルはイタリアのカトリック青年の守護聖人となり、一九五九年にはアブルッツィの大守護聖人となった。
悲しみの聖母の聖ガブリエル修道者の手紙より(Lettere 34, 35, 37; Scriti di Gabriele, Ed. Eco, pp. 284, 289, 296-298)
 もしマリアが私たちの味方ならば、だれが私たちに敵対できるでしょう。

 私は聖なる悲しみのおとめマリアへの信心を熱心に守ることを薦めます。しばしば聖母のことを思い、彼女の苦しみのうちに一致するのです。そうすると、愛情においては負けることのないこの優しい母はあなたを慰めてくれるでしょう。
 あなたの心を聖母に注いでください。あなたの試練や必要を打ち明けてください。自分の家族を聖母に委ねるのです。そしてあなたの魂が一番関心を持っていることもです。私のことも忘れないよう聖母に頼んでください。私はたいへん困っていますから。しばしばこのように言ってください。「お願いします。私の聖母、聖マリア、この事をどうにかしてください」と、自分自身のこと、他の人のことでお願いをするのです。私たちは私たちの優しい母にもっと信頼するべきです。聖書には〝私は私を愛する人を愛する〟とあり、聖母は彼女を愛する人々を愛すると約束されています。聖母はイザヤと共に宣言されます。
〝女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の生んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女たちが忘れようともわたしがあなたを忘れることは決してない。〟

 私たちは彼女にどれほどの苦痛を与えるのでしょう!聖母は私たちをカルワリオに生んだ時の苦しみの激しい痛みを覚えておられます。聖母は私たちが永遠に失われるよりも、愛する御子が十字架で血を流しながら死ぬことを選ばれました。
 このように時々考えてみるだけで、私たちはこの高貴で情け深い母のことをもう少し愛し、もう少し彼女に信頼をおくようになるでしょう。そして地獄のことをそれ程恐れなくなるでしょう。地獄に対して怯えたり、恐れたりした時はむしろ聖母にもっと寄り頼むことを考えましょう。「もし、マリアが私たちの味方ならば、だれが私たちに敵対できるでしょう。」と言うのです。神にもできません。なぜならマリアは神の愛する娘として神の怒りを静めてくださるからです。裁かれる方、キリストにもできません。聖母が、母として私たちのことを許してくださるようにキリストに頼んでくださるからです。罪も私たちに対抗できません。聖母の慈愛のある所では罪は何も評価されないからです。地獄も私たちに対抗できません。なぜならサタンは天使祝詞を唱えると怖がってしまうからです。人も私たちに対抗できません。なぜなら、聖霊が聖マリアは旗を掲げた軍隊のような畏敬の念を起こさせると言っているからです。
 私たちが自分自身を完全に聖母の手に委ね、「聖マリアよ、わたしのすべてをあなたの手に置きます」と言えば、私たちはどれほどよりぐっすりと眠れることでしょう。もっと元気が出てくるでしょう。実際に私たちの生活が天国のようになるのです。私たちが聖母といるなら、私たちはすべてを持っています。聖母が私たちと共にいないなら、私たちはすべてを欠いています。聖母が私たちを守るなら、私たちは救われます。聖母が私たちを見捨てるなら、私たちは死ぬでしょう。私がこのように言っているのではありません。聖人たちが言っているのです。
 ですから、聖母を愛しましょう。信心業を少し行なうだけではなく、本当に献身して行いましょう。聖母を不愉快にさせないよう、より一層、私たち自身を捧げましょう。私たちが聖母に忠実でありますように。そして永遠の救いを確信できますように。聖アルフォンサスはこのように言っています。聖母は母親たちが子供たちに対して持っているのと同じくらいの愛、夫たちが妻たちに対して持っているのと同じくらいの愛、聖人や天使たちが彼らを慕う人たちに対して持っている愛、そのすべてを合わせた程の大きな愛で私たちのことをとても愛しておられるのです。この愛のすべても、聖母が一つの孤独な魂を愛する愛には敵いません。このように言ったのは偉大な聖人です。よく考えた上で、あなたがこの敬愛すべき聖母を愛することを拒めるのであれば、拒んでください。


答唱
先 おとめマリアよ、わたしはあなたの香りを慕って走る。あなたについてゆけば迷うことなく、あなたを求める わたしは失望することはない。あなたについていればわたしは傷をうけず、あなたに守られていればわたしは恐れない。あなたに導かれればわたしは疲れることはない。あなたの慈愛によってわたしはみもとに行く。
答 わたしの魂はあなたに渇く。
  わたしのすべてはあなたを恋い慕う。

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