サムライの如く - トニ・グリン物語 -
トニ・グリン神父様とは、1983年奈良に叙階後最初に赴任したときに会いました。聖性にたいする熱い思いを持っておられ、当時CCR(カトリック・カリスマ刷新)司祭黙想会の幹事役で、諸外国から指導司祭を呼び、また国内の司祭を黙想会に勧誘することをしておられました。わたしが初めて参加した司祭黙想会、わたしはマリスト会のご厚意で無料で参加できましたが、1983年叙階を受けた年の秋のことでよく覚えています。そのカリスマ司祭黙想会は、毎年三田にある関西大学セミナーハウスで行われ、その年は、シスターブリッジとサリバン神父指導の黙想会だったので120名の司祭が集まりました。その後、司祭黙想会は、トニ神父様の死後、次第に参加者が減少し、2006年には中止を余儀なくされました。司祭黙想会の担当は、ライル神父帰国、ウィックス神父死去、ケビン神父帰国などもはや誰も担当する人がいなくなりました。カリスマ刷新の日本での普及は、偉大な宣教師たちに依存してきたため、誰を呼べばよいのか手探りの状況ですが、先人の志を受け継ぐべくわたしが担当することになりました。今年の司祭黙想会は、往年の盛況ぶりとは比較にならないほどのさびしい参加者で、シスターや一般の参加も含めて、わずか18名でした。来年に司祭黙想会を企画することもできない状況です。
トニ神父様 どうかわたしたち司祭のためにもとりなしてください。
本は、こどもの里・グリンファミリー発行 で収益金のすべては子供の里に贈られます。
発行所 こどもの里
〒557-0004
大阪市西成区荻野茶屋 2-3-24
TEL/FAX 06-6645-7778
著者 パウロ・グリン神父
1928年生まれ、1955年来日、22年間奈良を中心に宣教活動を行う。
山田無文研究など仏教を通して日本文学・日本文化の造詣を深かめる。オーストラリア帰国後は著述活動に従事し、本から得る収益はアジアの恵まれない子供たちのために贈り続けている。
おもな著書
長崎の歌 (A Song for Nagasaki ) 1989年12月
蟻の街の微笑み (The Smile of a Ragpicker ) 1995年6月
癒された人々 ( Healing Fire from Frozen Earth) 2001年11月
和解 (The Wayside Stream Reconciliaton) 2004年11月