第18回百日共同祈願奉献ミサへの招き
第18回百日共同祈願奉献ミサへの招き
2013年1月13日(主の洗礼)~4月28日(日)
「神は独り子を与えるほど世を愛された。」(ヨハネ3章16節a)
兄弟姉妹の皆様へ
神の愛の神秘を祝う降誕節が終わり、今年も、主の洗礼の祝日が近づいています。「その方は聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けるになる」と洗礼者ヨハネが預言したように、主イエスはこの時、「聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降ってきた。すると『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が、天から聞こえ」ました。同じように、私たちもまた、洗礼の恵みを受けました。異なる点は、私たちの洗礼は、イエスの生涯の愛の奉献として私たちのために十字架の死の洗礼を受け、そこからイエスは復活の主として聖霊のいのちの秘跡を通して私たちに与えておられるのです。
この典礼の季節の流れに沿って、今年も、皆様の百日共同祈願を奉献するミサを始めたいと存じます。わたしたちのために死を通して聖霊を注ぐ霊となられた主イエスの十字架の死を無にしないように、わたしたちも他者のために祈る者となって、執り成す日々を送りましょう。表題にあるように1月13日から4月28日(日)までの106日間です。この間、聖週間も含まれているので6日間を抜いて、100日とします。今回は、18回目となります。倦まず弛まず祈り続けることが大切と思います。第17回目は、夜半の祈りが負担になり、十字架の道行の祈りを断念しました。しかし、百日間の共同祈願のミサは続けることができました。体力的には、まだ62歳の若さで元気ですが、聖務が重なって毎日数時間しか睡眠をとることができない日々が続くと、さすがに疲れを感じます。それでも病気をせず、寝込むこともなかったのは、皆様の祈りの支えであり、百日間の共同の祈りのおかげと思います。
皆様に報告できることは、620名の参加者があったことと、分かち合い献金の半額が52万円になり、これを福島県南相馬市原町区橋本町の「さゆり幼稚園」(園長 ライモンド・ラトゥール神父)に寄付いたしました。「震災後、思うように外遊びができなくなった子供たちが安心して遊べる環境を作っていきたいと思い、空き教室を改修して、室内遊び場を設置しました。幼稚園の子供たちだけでなく、ここに暮らす地域の子供たちにも一般開放日を設けて喜んでいただいています。これも皆様からいただいた善意の賜物と感謝しております。皆様からいただきました寄付金は、今後も子どもたちのために、遊具の充実や環境作りに有効に活用させていただきたいと思います。本当にありがとうございました。」
わたしたちが始めた共同祈願の輪が、聖霊の導きにより、古代からの愛の実践を復活させることになりました。ミサで集められた祈りの実りを兄弟姉妹に分かち合い配ることです。(回勅「神は愛」22項p45)同時に、わたしたちの小さな祈りが、「平和に生存する権利」を奪われた人々、すなわち福島県の母親や子供たち、東北地方の被災された市民や戦後の国家間の狭間で極度の不安と不安全の中に置き去りにされた沖縄の人々の苦しみと結ばれて神にささげられることは、現代のわたしたちが忘れていた霊的な愛の実践を復活させることになると思います。
祈りの意向について:
武者小路公秀さん(元国連大学副学長)によれば、「2000年代のはじめに、日本国は、国連に訴えて、『人間の安全保障』を世界政治の中心課題に取り上げることを主張しました」。
人間の安全保障と人間の不安全を中心に国際関係をとらえるならば、釣魚島・尖閣列島や独島・竹島問題も起こらなかったと分析されています。ところが、原発を稼働しながらの復興活動を続け、人間性を無視した「国家主義」、「開発主義」、「植民地主義」に逆戻りしているとのことです。政治の問題は、つまるところ、「福音」を必要としているのです。国家の指導者のための祈りを、昨年から始めましたが、教皇様の平和へのメッセージと勧めに結ばれて、第18回の共同祈願は日本と諸国民の平和のための祈りをささげましょう。
「わたしたちをあなたの平和の道具としてください。憎しみのあるところに愛を、争いのあるところにゆるしを、疑いのあるところにまことの信仰をもたらすことができますように。」
また福者ヨハネ二十二世と結ばれて祈りましょう。
「どうか諸民族の指導者を照らしてください。彼らが、その市民の正当な福祉を配慮しながら、平和という貴いたまものを守ることができますように。すべての人の心を燃え立たせてください。彼らが分裂をもたらす隔ての壁を打ち倒し、相互の愛のきずなを強め、他者を理解し、侮辱した人をゆるすことができますように。こうして、主のわざにより、地上のすべての民は友愛のきずなで結ばれ、切望してやまない平和が永遠に咲き誇り、地上の諸国民を支配するのです。(回勅「パーチエム・イン・テリス(地上に平和)1963年4月11日」
今回の分かち合いの献金は、引き続き東北の方々のためにささげることにしています。また、事務経費のための献金も継続する予定です。全国大会8月24日~26日は、シリル・ジョン氏を予定しています。一昨年来日して「執り成しの祈り教本」と執り成しの祈りネットワークの必要性を熱心に説かれたことを覚えておられるでしょう。この執り成しをもっと深めるためにシリル・ジョン氏に来ていただくことになりました。また、皆様と一緒できることを楽しみにしています。 主のうちに 畠 基幸
2013年1月13日(主の洗礼)~4月28日(日)
「神は独り子を与えるほど世を愛された。」(ヨハネ3章16節a)
兄弟姉妹の皆様へ
神の愛の神秘を祝う降誕節が終わり、今年も、主の洗礼の祝日が近づいています。「その方は聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けるになる」と洗礼者ヨハネが預言したように、主イエスはこの時、「聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降ってきた。すると『あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者』という声が、天から聞こえ」ました。同じように、私たちもまた、洗礼の恵みを受けました。異なる点は、私たちの洗礼は、イエスの生涯の愛の奉献として私たちのために十字架の死の洗礼を受け、そこからイエスは復活の主として聖霊のいのちの秘跡を通して私たちに与えておられるのです。
この典礼の季節の流れに沿って、今年も、皆様の百日共同祈願を奉献するミサを始めたいと存じます。わたしたちのために死を通して聖霊を注ぐ霊となられた主イエスの十字架の死を無にしないように、わたしたちも他者のために祈る者となって、執り成す日々を送りましょう。表題にあるように1月13日から4月28日(日)までの106日間です。この間、聖週間も含まれているので6日間を抜いて、100日とします。今回は、18回目となります。倦まず弛まず祈り続けることが大切と思います。第17回目は、夜半の祈りが負担になり、十字架の道行の祈りを断念しました。しかし、百日間の共同祈願のミサは続けることができました。体力的には、まだ62歳の若さで元気ですが、聖務が重なって毎日数時間しか睡眠をとることができない日々が続くと、さすがに疲れを感じます。それでも病気をせず、寝込むこともなかったのは、皆様の祈りの支えであり、百日間の共同の祈りのおかげと思います。
皆様に報告できることは、620名の参加者があったことと、分かち合い献金の半額が52万円になり、これを福島県南相馬市原町区橋本町の「さゆり幼稚園」(園長 ライモンド・ラトゥール神父)に寄付いたしました。「震災後、思うように外遊びができなくなった子供たちが安心して遊べる環境を作っていきたいと思い、空き教室を改修して、室内遊び場を設置しました。幼稚園の子供たちだけでなく、ここに暮らす地域の子供たちにも一般開放日を設けて喜んでいただいています。これも皆様からいただいた善意の賜物と感謝しております。皆様からいただきました寄付金は、今後も子どもたちのために、遊具の充実や環境作りに有効に活用させていただきたいと思います。本当にありがとうございました。」
わたしたちが始めた共同祈願の輪が、聖霊の導きにより、古代からの愛の実践を復活させることになりました。ミサで集められた祈りの実りを兄弟姉妹に分かち合い配ることです。(回勅「神は愛」22項p45)同時に、わたしたちの小さな祈りが、「平和に生存する権利」を奪われた人々、すなわち福島県の母親や子供たち、東北地方の被災された市民や戦後の国家間の狭間で極度の不安と不安全の中に置き去りにされた沖縄の人々の苦しみと結ばれて神にささげられることは、現代のわたしたちが忘れていた霊的な愛の実践を復活させることになると思います。
祈りの意向について:
武者小路公秀さん(元国連大学副学長)によれば、「2000年代のはじめに、日本国は、国連に訴えて、『人間の安全保障』を世界政治の中心課題に取り上げることを主張しました」。
人間の安全保障と人間の不安全を中心に国際関係をとらえるならば、釣魚島・尖閣列島や独島・竹島問題も起こらなかったと分析されています。ところが、原発を稼働しながらの復興活動を続け、人間性を無視した「国家主義」、「開発主義」、「植民地主義」に逆戻りしているとのことです。政治の問題は、つまるところ、「福音」を必要としているのです。国家の指導者のための祈りを、昨年から始めましたが、教皇様の平和へのメッセージと勧めに結ばれて、第18回の共同祈願は日本と諸国民の平和のための祈りをささげましょう。
「わたしたちをあなたの平和の道具としてください。憎しみのあるところに愛を、争いのあるところにゆるしを、疑いのあるところにまことの信仰をもたらすことができますように。」
また福者ヨハネ二十二世と結ばれて祈りましょう。
「どうか諸民族の指導者を照らしてください。彼らが、その市民の正当な福祉を配慮しながら、平和という貴いたまものを守ることができますように。すべての人の心を燃え立たせてください。彼らが分裂をもたらす隔ての壁を打ち倒し、相互の愛のきずなを強め、他者を理解し、侮辱した人をゆるすことができますように。こうして、主のわざにより、地上のすべての民は友愛のきずなで結ばれ、切望してやまない平和が永遠に咲き誇り、地上の諸国民を支配するのです。(回勅「パーチエム・イン・テリス(地上に平和)1963年4月11日」
今回の分かち合いの献金は、引き続き東北の方々のためにささげることにしています。また、事務経費のための献金も継続する予定です。全国大会8月24日~26日は、シリル・ジョン氏を予定しています。一昨年来日して「執り成しの祈り教本」と執り成しの祈りネットワークの必要性を熱心に説かれたことを覚えておられるでしょう。この執り成しをもっと深めるためにシリル・ジョン氏に来ていただくことになりました。また、皆様と一緒できることを楽しみにしています。 主のうちに 畠 基幸
はがき文:
第18回百日共同祈願奉献ミサ意向
1月13日~4月28日
~ 新たな聖霊降臨の恵みを願って ~
✚ 聖霊来てください。
どうか諸民族の指導者を照らしてください。
(福者ヨハネ23世教皇の祈り)
あなたの祈りの意向を加える:
「わたしたちをあなたの平和の道具としてください。憎しみのあるところに愛を、争いのあるところにゆるしを、疑いのあるところにまことの信仰をもたらすことができますように。」わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン
奉納者___________________
第18回百日共同祈願奉献ミサ意向
1月13日~4月28日
~ 新たな聖霊降臨の恵みを願って ~
✚ 聖霊来てください。
どうか諸民族の指導者を照らしてください。
(福者ヨハネ23世教皇の祈り)
あなたの祈りの意向を加える:
「わたしたちをあなたの平和の道具としてください。憎しみのあるところに愛を、争いのあるところにゆるしを、疑いのあるところにまことの信仰をもたらすことができますように。」わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン
奉納者___________________