マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 新年 明けまして おめでとうございます。

新年のお慶びを申し上げます。

 2012年は 「信仰年」が始り、これに乗り遅れないように「カトリック教会のカテキズム」を読み始めました。これでわたしの中に雑然としていた細切れの体験や知識が整理されて、主の愛に目覚め、その呼びかけに応えて歩み始めた私の信仰の歩みも整理されていくことを望みます。今年の「王である祭日」までの期間、より目覚めて祈り、主の愛に応えていく心を新たにしたいです。
New Year

第17回百日共同祈願では、皆さまの善意の献金を福島県南相馬市の原町にあるさゆり幼稚園の子供たちと分かち合うことができました。感謝の内にお礼申しあげます。第18回百日共同祈願は、1月13日から始める予定です。私は昨年の活度の疲れが残って、すこし休んでから始めることにしました。多くの方々の祈りの連帯がわたし自身もいやしの恵みの泉となっていることを実感します。


全能の神、永遠の愛、救い主イエスのみ手により
主の祝福が今年一年 皆さまの上にありますように!

畠 基幸


 

 信仰の年

今年は、第二バチカン公会議開催から数えて50周年を迎えます。(1962年~2012年)教皇様は、「信仰の年」を宣言されました。今年の新年、神の母聖マリアの祭日のメッセージ「平和の日」は、若者たちへの平和と正義の教育に心を尽くすことを訴えておられました。中でも、教育につていの箇所や相対主義に対する警戒は一読に値する内容だと思います。この二つのメッセージや最近の教皇の言動を振り返ると、激動する現代世界に、信者も大いに影響を受けて信仰生活や家庭生活の危機に直面しており、教会の土台である信仰そのものを堅固にする必要性と、さらには基本的な人権すら侵されている現代社会の在り方そのものに対して教会は発言しなければならないという強い決意がみられます。そのためには、キリスト信者一人ひとりが信仰の恵みを確認し、どうしても信仰を無にする生き方や考え方の根強い力(古代の悪霊や悪に象徴されるような)暗闇の勢力をはっきりと拒絶してその毒を飲まないように、かえって解毒剤のようにみことばに聞き従い神の民としてあかしする生き方ができるように、つまり悪霊を追い出し、病人をいやして神の国の家族、愛の文明を築くことになるというストーリーをはっきりと思い描いて信仰の旅を続ける必要があるということなのです。神の国(天国)は、死者の国ではなく、生きている者の国なのです。主イエス(神)は生きておられるからです。


 そのために、わたしたちの小教区の個々の計画も進めていくようにしたいと思います。
 今年の目標は、神の国のあかしとは何か?を問い続けましょう。

  あなた自身  人生物語  (わたしとわたしの家族)
          a)誕生と成長
          b)出会い(洗礼+職業+結婚+家庭+教会)
          c)困難 (病気、失業、誘惑、人生の危機)
          d)終末 (別れ、離別、喪失 死、葬式)

  日本の教会  共同体の物語(教会と仲間の信仰の旅)
          a)キリシタンの殉教
          b)近代日本と先人の聖なる歩み
          c)戦後の発展と信仰の空洞化
          d)日本の教会の自己認識(NICE)
          e)さらなる自己探求の旅へ(震災後)
      
  神の民    正典物語  
          a)イスラエルの歴史
          b)イエスと十二使徒
          c)初代教会の歴史

 上記の人生物語、共同体の物語、正典物語は物語を通して現実を神の創造と救いの場として理解する枠組みです。高槻教会のアデリノ神父様の物語についての理解の枠組みから学びました。6月1日の合同黙想会でも取り上げられた話題ではないかと思います。私たちの置かれた歴史的な現状は、過去と切り離すことのできない一連の出来事からなっています。被爆と敗戦、二つの被曝経験と二つの震災経験、戦後日本の経済的復興と震災復興計画、経済大国とグローバル化、市場経済と市場社会の今、個人情報の法律ができてから、一層個人は社会に埋没し、「無縁社会」で象徴されるように個人が集団から浮遊して格差社会が現出し、「村や家」の意識が薄れ、隣近所との交流も希薄になって、犯罪被害や事故に遭遇する機会が増えています。個人が組織の恣意的な操作にさらされ人権が危うくなっている。日本の社会はこれからどうなるのか? -すべて金に依存するという意識の転落の歴史から救いの歴史への転換とは?このような問いは誰にに評論的な他人事になる危険がありますが、個人の人生物語を通して実存的なアプローチができ、しかも神学的な観点から現代の日本を考えることが教会にとっては重要なことと思えるのです。救いを求めている現実への洞察です。)

 解説:
 大阪教区の5つの教会像(ビジョン)も神の国のあかしをどう実現するかを言葉化したものです。神の国の実現という目的からすれば、手段であり、実現の場でもあります。

したがって、神の国のイエスのビジョンそのものを共有し、そこからそれぞれが担う責任のことも話し合うことになるでしょう。


「神の国のあかし」と言えば、教会の創立目的、キリストのわざの継続ー福音宣教ーを絶えず念頭に置きながら、方法、手段を考えなければならないと思います。また、方法・手段は、目的にふさわしいものを選ぶことが当事者には求められています。教会は、目的にふさわしい手段としてキリストによって制定されたものです。第二バチカン公会議の教会憲章では、ここのところを「救いの道具、秘跡」としてとらえています。目に見えるしるし(出来事、しるし、象徴)をとおして、三位一体の交わりである神の計画の実現(神の国)のために教会は立てられ、世にあって救いのわざ(神の国)を継続し宣べ言たえるのであると自己理解しています。神のご計画は、この世界、被造物、そしてわたしたち人類が永遠の神の命の交わりに入ることであります。この手段として、みことばと聖霊が神の手として派遣されているのです。神の国は、(アウトバジレア)イエスご自身をさすとと同時にイエスの共同体(12使徒)の継続としてのキリスト者の共同体の愛の交わりにおいて始まり、完成に至るというものです。それは新しい天と地の現れるときでしょう。しかし、終末的なしるしとして諸聖人や修道者の群れが預言者のように神の現存と神の愛の支配の始まりを告げています。

 主の復活 おめでとうございます。

  みなさま 御無沙汰しました。
  主のご復活を お慶び申し上げます。
  ブログ更新がままならぬ事態ですが引き続きご寛容のほどを。

カトリック日生中央教会のホームページができました。
 http://www.park8.wakwak.com/~max-kolbe/
 ブログもあります。これは最新ニュースをお知らせします。

カトリック池田教会のホームページもリニューアルしました。
http://www.wombat.zaq.ne.jp/catholic_ikeda/church/

 今晩 これから日生中央教会での復活徹夜祭の典礼を行います。猪名川と能勢の山間部に造成されたいくつもある新興住宅地を寄せ集めた小さな小教区です。過越の三日間の典礼に参加する人数も少ないのですが、遠くても夜遅くまでの典礼に参加して、信じる者の集いに新しい天の息吹が注がれ、新たに誕生する神の子とともに主の復活の喜びを祝います。

 葬儀

今年の最初の葬儀は 昨年12月5日に100歳になったばかりの エリザベト峰シズヱさまでした。長年教会の賄をされ、デニス神父のお気に入りの料理を七面鳥を上手に焼き、80代後半まで働き婦人たちの模範でした。棺に納められたご遺体のお顔は、聖女のような美しく透明に輝いてました。もう天国に到着されたのでした。 
 長崎、五島の三井楽教会出身、大正元年のお生まれでした。

 1月4日 死去、
 5日 通夜  7時  
 6日 葬儀  12時
 6日 納骨  4時 

 新年のあいさつ

 あけまして おめでとうございます。

 皆さまは 年のはじめ、よき日でしたでしょうか? 皆さまの 健康と平和をお祈り申し上げます。


 わたしは、夜中のミサと午前11時のミサ、病人への訪問と、あとは突然の睡魔で夜の9時まで寝てしまいました。あわててお雑煮を食べ、お節料理をつつき、遅ればせながら、一日の祈りの日課をして ようやくパソコンのメールを見たり、皆様からの年賀状を読みました。もう午前0時を過ぎました。

 今年も あわただしく 時には 間に合わないような日々の毎日でしょう。
 

 大晦日の真夜中に、テ・デウム(賛美の賛歌)を歌いました。歌い終わってちょうど0時、それからミサでした。参加者は8名。歌った「テ・デウム」は、カトリック聖歌集12番の「われ神をほめ」です。久しぶりに歌ってみると、なんとキーが高いのでしょう。出足は低くて、後半ところどころ高揚する強調点が高いのです。いぜんスムースに歌っていたのにと残念でした。ミサの時はその影響で声がうまく出ませんでしたが、終わりころには何とか声が戻りました。昨年は声帯結節ができて大変あわてましたが、この夜も再発かと少し内心冷や汗でした。朝のミサは、何とか声は詰まるところがあったけれども、歌ミサで祈り続けました。新年のミサ 天気も良く すがすがしく 昨年の感謝と今年の希望を祈りました。神に感謝!

 ところで、賛美の賛歌(テ・デウム)は、テ・デウム・ラウダムス(Te Deum Laudamus 神よ、私たちは、あなたをほめたたえます)のラテン語の冒頭の言葉をとって「テ・デウム」として知られている賛歌です。12月26日の恒例の司祭の集いでは この「テ・デウム」をラテン語で歌いました。 ラテン語の場合は歌詞を目で追うだけで精一杯です。「賛美の賛歌」は、栄光の賛歌に似た構成になっています。これは「毎日のミサ」の1月号巻頭言に説明されています。ルーテルでも聖公会でも歌う賛美の歌として紹介されていました。

「賛美の賛歌」は 新年の始まりにふさわしい! Youtubeを貼りつけました。
行く年来る年の除夜の鐘と同じ意味合いがあるのが「蛍の光」です。スコットランドの「送別」の民謡ですが、北欧の国では越年を刻む新年を迎える歌です。今年は、年賀状の絵柄も考えられないほど時間に追われてしまいました。 でもこの自然の中に遊ぶ動物たちの映像を見ながら、蛍の光のメロディーで新しい年の希望と感謝で始めるのは良いことでしょう。
これも 「テ・デウム」です。神の創造のみ業をたたえ、神の霊に満たされる喜びを歌いましょう。賛美は神への愛の歌です。



「"Auld Lang Syne"(蛍の光) by Sissel(live)I wish a Happy New Year to all the world. Sissel, the international singing sensation from Norway,
is widely regarded as one of the finest and most talented sopranos in the world. Her crystalclear voice has made Sissel a national institution in Norway. Sissel has sung all over the world,
selling over six million solo albums. She contributed the haunting vocal tracks for the soundtrack to Titanic. She has been doing great duets with singers like Placido Domingo, Charles Aznavour,
Taro Ichihara, Bryn Terfel, Jose Carreras, Russell Watson, Kurt Nilsen,
Neil Sedaka and Josh Groban. Sissel sings the first verse in English
and the final three verses in Swedish.」 (ノールウェイの歌手 シセルによる蛍の光です。この英語の説明では、世界で最も優秀なソプラノ歌手に数えられ600万枚のシングルレコードの記録があり、タイタニックの映画音楽でサウンドトラックの心に残る歌声は彼女であることでも知られています。ほかに有名な歌手とのデュエットもたくさんあります。最初の節は英語で始まり、終りの3節はスウェーデン語です。蛍の光の日本語の歌詞は覚えておられるでしょうか?)

 百日共同祈願満願成就

 11月23日 午後2時から第14回百日共同祈願を10名ほどの参列者と共におささげしました。昨年とほぼ同じメンバーでしたが、今回は、特別に、浄土真宗本願寺派僧侶松岡義之師が同伴して共同祈願の満願日を祝いました。歴史的な未曾有の東日本大震災による大津波と福島第一原子力発電所事故という大きな災害に遭遇しました。宗教者もまた、教派宗派の枠を超えて、祈りの力を結集して、人々の救いを願う祈りをささげました。この祈りは、被災した方々の側に身を置き寄り添うことができるかどうか一人ひとりのまごころが試される時でした。来年は、1月7日より4月15日までの百日間を祈ります。新年は、百日共同祈願の祈りを各自に考えてそれを奉納していただくことを提案しました。もちろん前後の祈りも用意しましたが、イエスに結ばれて自由に御父への祈りをお書きください。

 第14回百日連続ミサ共同祈願の参加者は、846名でした。 記念撮影100日1

 夏のアルバム

今年の夏に出会った外国からのお客様

 ケネス・オーマーリ 神父 ご受難会の米国西管区の司祭。CTU(カトリック合同神学院)の図書館長でした。論文を書くときには、この神父さんのアドバイスを受けるというのが定番で学生に信頼があります。博学でミシガン大学で図書学の博士号を取得してシカゴのCTUの創立のときから昨年まで勤めているベテランの図書士でした。わたしも留学中はたいへんお世話になりました。とても気さくでアイルランド系の人のいい世話好きのおじさんという感じですね・・・韓国での黙想会指導をしてヒューストンに帰国途中日本に立ち寄りました。広島の平和公園と記念館を見学したいというので、インドからの来客と一緒に広島まで旅をしました。CTUを昨年退職して、現在、ヒューストンで若い志願者の世話をしています。ご受難会にも久しぶりに召しだしを望む学生が増えたと喜んでいました。突然に7名ほどの学生から連絡が入ったのだそうです。ご受難会が消滅するかという存亡の危機のこの時に突然の志願者の増加、神の摂理を信じたそうです。


 シリル・ジョン氏 ジョン(John)というのがファミリーネーム(姓)ですので、ヨハネさんと呼ぶと個人の名前のようですが、家族名なのです。尼崎での聖霊による刷新関西大会の講師に招きました。インドのカリスマ刷新の発展の立役者で、カリスインディアという雑誌の責任者でもあり、ICCRSという国際カトリック・カリスマ刷新奉仕会の副会長やISAO(アジア太平洋地区)の会長を務めています。おもに「執り成しの祈り」で全国的に組織を広めました。職業は、日本での国会議事堂に相当する議会に務める職員です。議会の委員会の下準備や調査をしたりする仕事だそうです。文章を書くのが有能なので、いくつかのカリスマ刷新の本質を紹介した本があります。日本で読める本は、歴史と現代の刷新の動きをよく把握して書かれた文庫本(聖母の騎士社)「聖霊に駆り立てられて」は世界的にもよく読まれている本です。パウロ会の神学生だったこともあり、とても教会の典礼や霊性に精通しておられます。
 訪問者01

 七夕音楽会

 マリア幼稚園の七夕音楽会(7月7日)

  教会の聖堂で子供たちの歌声が響きました。子供の成長を見守る若いお母さんやお父さんで聖堂は一杯になりました。七夕の飾りもかわいい願い事で親たちを元気づける。そんな風景でした。たなばた

  幼稚園の先生には 脱帽です。歌の指導、楽器の指導などなど
  子供の学習能力にも驚きです。子供の成長は親の喜びです。

 ホームページも装いを新しくして 見やすくなりました。
 http://st-marys.jp/about.php
 学校法人カトリック聖マリア学園
 カトリック聖マリア幼稚園  園長 デニス・マックゴワン神父

 右近列福推進の草の根の運動

6月19日 午後3時に西方寺本堂にて高山右近列福祈願のミサを行うことになりました。朝日新聞の大阪北摂版にのみ記事が掲載されました。日生中央教会の巡礼の一行40名と共にミサをささげる予定です。参列者、見学者も歓迎ですが、場所は、本堂の信徒席で、40名程度の信者で満席になるのではないかと思われるような狭い空間です。記事を掲載します。朝日新聞6月16日木曜日 大阪北摂版です。右近記事

 カトリック医師会からのお知らせ(転載)

カトリック医師会からお知らせ:

NHK教育テレビ「こころの時代 ~宗教・人生~」で、「私にとっての 3・11」シリーズ「ようがす、引ぎ受げだ」が放映されます。

東日本大震災で被災したカトリック大船渡教会からの1時間番組です。
ケセン語聖書を書かれたカトリック医師会の山浦 玄嗣先生や、大船渡教会の方々が出演されています。収録は、ちょうど聖週間で、カトリック大船渡教会の聖金曜日、聖土曜日の復活徹夜祭(当日は大嵐で
した)、復活祭のミサも入っているそうです。津波の災害を前にして聖書をどう読むかという問題を提示され、山浦先生の考えられたことや、イーピックスの熊谷雅也さんも出演し、津波の洗礼を受けたケセン語訳聖書のことなども「お水潜りの聖書」として話題に出ます。(朝日新聞では、水につかったケセン語聖書8000冊を三浦綾子さんの本を出版している北海道の出版社が代わりに販売していることが5月の初めに、山浦先生のインタビュー記事が5月16日に掲載されていました。)

ぜひ多くの方に見ていただきたい番組ですので、お知らせいたします。
放送は NHK教育テレビ(Eテレ) 5月22日(日)午前5~6時、再放送5月28日(土)午後1~2時、 5月23日(月)午後2~3時(ただし23日は地デジのEテレ3のみ)の3回です。
<< 2/4 >>

このページのトップへ