マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 灰の水曜日前の火曜日 ①読書課

第二朗読 ①
聖ビンセンシオ・ストランビ司教
「イエズス・キリストにおける私達の宝」より 
The Treasures Which We have in Jesus Christ by Saint Vincent Mary Stranbi, bishop (Vol.III, pp. 210-214)

ゲッセマニの園でのキリストの苦悶
イエズス・キリスト、あらゆる徳の主である方は苦しみながら、すさまじい暴力を加えられて死の嫌悪が彼を襲うことを許された。そして勇敢に戦われた。燃える愛によってイエズスは自らの存在の高みにおいて、永遠の父に人類の救いのための完全ないけにえ を捧げておられた。イエズスの魂は強靭であったので、大きな苦悩と恐怖に襲われた人に起こるように血が心臓に流れ込んで来た時に、彼はあらゆる慰めが奪われて苦しむことを望み、 神の勇気の圧倒的な強さによって血を再び押し出したのだ。このように、イエズスの大きな努力と、また過度の痛みによって、彼の心はワインが搾られるかのように苦しめられ押しつぶされた。彼の全身は汗をかき始め、汗が血の滴るように地面に落ちた。こうして、その血はイエズスの心の声となり、彼の愛と悲しみの卓越した偉大さを明らかにした。
ああ、キリスト者よ、最も尊い血で贖われた者たち、ここに立ち止まり尊敬と同情を持ってこの神秘を黙想しなさい。愛と悲しみが大きすぎる故に噴き出したこの血が見えないだろうか? この血に罪への悲しみと贖い主の愛が反響しているのが分からないだろうか?この聖なる汚れのない血はその永遠の有効性によって、最も鋭く突き刺すような悲しみと燃えるような愛を呼び起こさないだろうか?キリスト者よ、よく考えなさい。そして神の知恵と愛の宝の中へ入って行きなさい。今まだここには死刑執行人は来ていない。鞭打ちも茨もない。肉を裂き静脈を切り血を溢れ出させるような釘もない。これらすべての苦しみの間際で、イエズスはそれを進んで愛によって受ける準備をする。しかし今、寛大な愛だけがある。この愛によって彼は愛する父に対する反抗を敏感に感じ、また、永遠の優しさを持って彼が愛する魂の破滅を感じる。それは血の汗をかくほどの苦悩の中で死に至るほどの悲しみによってイエズスを圧倒する愛なのだ。
そして、すべての痛みと苦しみを味わった後、イエズスは地に伏して倒れ、おびただしい血を流した。髪は血にまみれ、血の汗が顔を覆っている。肩と胸から血が流れ全身を覆い、衣を濡らした。さらに、大量の汗が地に流れ落ち続けた。それでも、私達の主イエズスは彼が救おうとする人々への慈しみと愛に溢れ、天の父にさらに熱心に祈られた。祈りながら死の痛みに苦しんだ。しかし祈ることを止めなかった。

答唱
先 イエズスはペトロとゼベダイの二人の子を連れて、ゲッセマニというところへゆき、うれい悲しみにとらわれ始めた。
答 「わたしの魂は悲しみのあまり死ぬほどである。ここにいてわたしといっしょに目を覚ましていなさい」と言われた。
先 イエズスは苦しみもだえ、いよいよ熱心に祈られた。汗は血のしずくのようになって地にしたたり落ちた。
答 「わたしの魂は悲しみのあまり死ぬほどである。ここにいてわたしといっしょに目を覚ましていなさい」と言われた。

 灰の水曜日前の火曜日 ②読書課

第二朗読 ②
聖ビンセンシオ・マリア・ストランビ司教著
「イエズスにおける私たちの宝」より
(Vol. III, pp. 184-186; 192-193; 199-201)
イエズスはどのように祈るべきかを私たちに教えて下さる
 イエズスは頻繁にオリーブ山に赴き、そこで祈りながら幾夜も明かされた。イエズスの祈りは香や没薬の香りのように天の父の玉座へと昇った。
 キリストご自身の模範を前に、私たちは神と話す時間を見つけられないことを恥じるべきである。惜しみなく祈りを捧げないかぎり私たちは誠実な弟子、良いキリスト者にはなることはできません。主ご自身がこのことを私たちに教えて下さいました。主は「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここにいなさい。誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。」と弟子たちに言われ、ゲッセマニの園でその教えを繰り返されました。
 主がどのように祈られるかに注意しなさい。主は極めて謙遜に、天の父の威厳の前で敬意を表されました。礼儀正しくというだけではありません。すなわち「彼はひざまずき祈った。顔を灰に埋めたまま」、また、「彼は地に伏して祈った」のです。キリスト者はどのように天の父に近づけばよいのか柔和なイエズスから学ぶのです。極めて謙遜に、自分の欠点については厳しく、己の罪に対する痛悔を持ち、そして神の偉大さの前に聖なる畏れを持って。このようにして憐みを受け、主をなだめ、主の心をつかむのです。
イエズスは夜の暗闇と孤独の中で父に向かいこのように言われました。〝父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。父よ、あなたは何でもおできになります。お望みであれば、この杯を私から取りのけてください〟と。「父よ、わたしが願うことではなく、あなたの御心に適うことが行われますように。あなたの御心にわたしは心から従います。」と。
なんと完全な祈りでしょう!キリストは人として当然感じる反抗心を父に言い表しました。しかし、キリストはより一層苦しむことになるかもしれないのにもかかわらず、進んで苦しみました。人間としての自然の反抗心を表しながらも、心の平和と内的な沈静を保ちました。キリストは何よりも神の聖なる崇敬すべき御意思を果たしたいと願い、その望みを何度も表されました。
〝更に、二度目に向こうへ行って祈られた。「父よ、わたしが飲まないかぎりこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように」〟、そして〝また向こうへ行って、三度目も〃言葉で祈られた〟。キリストは霊の深みにおいて決然寛大で、神意に完全に一致した愛を示されました。
 天の父の息子と娘たちよ、また、あなた方のために多大な苦しみを受けてくださったイエズスの息子と娘たちよ、イエズスの祈り方を学びなさい。謙遜に神に向かってあなたの抱える問題について申し上げなさい。しかし、そのことで心を乱してはいけません。あなたを優しく誠実に愛して下さる神にあなた自身を委ねれば、あなたに良いことを成してくださるでしょう。神はあなたの善のために必要なすべてのことを知っておられ、それを成し遂げる無限の力を持っておられます。ですから、神の近くにとどまり、神の内に休みなさい。神から離れては決して平和はありません。

答唱
先 「あなたは、いけにえや献げ物を望まず、
   むしろ、わたしのために 体を備えてくださいました。」
答 キリストは言われた。
「私は来ました。神よ、御心を行うために。」
先 「あなたは、焼き尽くす献げ物や
    罪を贖うためのいけにえを好まれませんでした。」
答 キリストは言われた。
「私は来ました。神よ、御心を行うために。」

 聖書を楽しく読む会

 聖書を楽しく読む会

 場 所 宝塚黙想の家図書室
 日 時 2月21日 (土)
     19時~20時半
      参加者 6名

 1. 分かち合い箇所 「マルコの福音 2章1節~12節」

 方法: 聖書深読法により分かち合い

 全体の流れ: カファルナウムでの一日の終り。

 「家」は教会のようにすべての人を迎える。文脈からは、シモンの姑の家であろう。そこに大勢の人が集まる。そこに四人の男が中風の人が運ばれてくる。「イエスのおられる辺りの屋根をはがして穴をあけ、病人の寝ている床をつり下ろした」(新共同訳)なにか情景が目に浮かぶようである。参加者はここの情景をあれこれ感想を述べた。
「子よ、あなたの罪は赦される」・・・「あなたの罪は赦される」と言うのと「起きて、床を担いで歩け」と言うのとどちらが優しいか?
・・・この点も分かち合いの大きな関心であった。

 この箇所は、珍しい言い方もあります。 「子ょ」と病人に呼びかけている点です。イエスがこう呼びかけられるのは、マルコではここ一か所だけです。今回の収穫は、この表現が、イエスをとおしてあらわされる父のこころが見えているのではないかと話し合った点です。この表現はイエスの権威と結びつけて考え合わせれば、「人の子が地上で罪をゆるす権威を持っている」とイエスの宣教活動の目的がはっきり表明されていること、神の国の福音の中心には、この神の親心が含蓄的にあらわされていることに気づかされました。参加者からおおきな感動の賞賛の声がありました。この気づきは、ルカの福音書の放蕩息子のたとえで出てくるお父さんの姿で、そしてお兄さんをなだめる呼びかけのことばも、「子よ」であることにも思い出しました。神の愛は、ゆるす心、御父のこころそのものだということでしょう。

 四人の男は この福音を述べ伝える人たちで、最初の弟子が4名であることから、古代の教父たちは四福音と重ねて解釈することが多かった。わたしたちの役割は人々をイエスの前につり下ろすことができればよく、なんとそれだけで使命を果たすことができるのです。


 
 ペトロの家ペトロの家の上に建てられた教会堂

 信徒奉仕職

 第9回 信徒奉仕職講座

 日 時 : 2月21日(土)
 場 所 : 吹田教会
 講 師 : 谷口神父 (吹田教会主任)

 1 主日について
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谷口神父から「主日について」の懇切丁寧な説明があり、その後、集会祭儀の模擬講習があり、吹田教会の久保さんが司式しました。これに、谷口神父のコメント解説が流れに沿って逐次行われました。

 2 集会祭儀の模擬講習

集会の形について
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ことばの典礼

第一朗読
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福 音
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交わりの儀

majiwari
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