マラナタ 主よ 来てください!


畠神父


 香部屋係りのハンドブック

齊藤加壽子さん (福岡黙想の家の創立当初香部屋として勤務)
この日たまたま個人黙想のために訪問した齊藤さんに出会いました。12月3日聖フランシスコ・ザビエルの祝日に82歳誕生日を祝って写真撮影しました。遺影にしてくださいと頼まれました。まだ冗談が言えるほど余裕があり矍鑠としておられます。

<齊藤さんのこと>
齊藤さん1齊藤加壽子さんは、御受難会きょうだい会(私的奉献)として長年御受難会福岡黙想の家の移転新築後の宗像での活動に協力して引退されました。彼女の奉献を形にしたものとして、数年前「香部屋係りのハンドブック」が白浜神父さんとともに出版されました。
 
 そもそものその本の成り立ちは、黙想の家での典礼担当として、オルガン伴奏や典礼準備、祭服類、ストラやアルバの整理など細かい典礼の下準備と言ったものを香部屋の経験が深い彼女に依頼し、また式の典礼の段取りも任せていたので、事前準備から齊藤さんのお世話になったのですが、あるとき、彼女の丁寧で大変詳しい式次第の説明があり、式の直前になってもまた事細かにされて、わたしは爆発。もうこれからはノートに短く書いてから必要事項を渡してほしいと頼みました。そのときは私がいじわるかのように思われたかもしれませんが、後に続く人のためにというわたしの願いに応えるべくこつこつと齊藤さんはそれ以来書き続け、結果的に、そのノートは、福岡黙想の家の典礼で大活躍し、齊藤さんの覚書は後継者にとって大変重宝なものになりました。四季折々の典礼の準備の一切をノートに書き下ろしたもので、長年東京カテドラルマリア大聖堂の香部屋に勤務した経験や修道会での香部屋担当などこの道にカリスマ的な才能を発揮し、彼女が集積したこの種の実践的な知識が整理されて文章になって伝えられるものとなりました。これらの知識は、各修道会の修道院内で直接伝授され門外不出とも言えるものです。齊藤さんの書いたノートは、それらの修道院の中の香部屋係りの長年の知恵が凝縮されており、そのノートが典礼学者の白浜神父さんの目にとまり、出版の運びとなりました。全国の小教区、修道院での必備品となりました。わたしは影の立役者です。。。わたしの弱さを神はご覧になり益となさったのです。
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